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| 扇面 | 和紙 柿渋引き 紺X茶 脇ウルシ (京都) |
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| 扇骨 | 竹 ニスス染め (日本製) |
| サイズ | 8寸5分(26cm 長さ) 16間(骨の数) |
| 仕立て | 日本(京都)・京扇子 |
【ためじわ】について
扇子を仕上げるときに、扇子の先が閉じやすく、収まりがよくなる様に、親骨(一番外側の太い竹)に熱を入れて内側へ曲げる「ため」という作業をします。
まっすぐの地紙に対して、内側に曲げた親骨を紙に付けるので親骨から1~2本目の内側に紙に「ためじわ」というしわが入ることがございます。作業の工程上止むをえないもので、総手仕上げで天然素材で作った扇子ならではの特徴としてご理解いただきますようお願い申し上げます。
柿渋加工が施された「渋扇」は、柿渋から生まれる光沢が美しい重厚感ある扇子です。
赤や朱、緑に黒など様々な色の渋扇が作られますが、柿渋液自体の色は基本的に茶色です。
色引き職人が顔料で色引きした紙に柿渋液を重ね塗りすることによって発色のいい柿渋紙が出来上がります。
染色ではなく刷毛を使って顔料を塗り、その上に柿渋を塗り重ねる加工をしています。
塗り重ねられた柿渋から生まれる光沢と色の深み。
経年変化による色の変化をお楽しみください。
「柿渋」とは、まだ青いうちに収穫した渋柿を潰して、圧搾した汁を熟成発酵させたものです。
柿渋には抗菌・防腐・防虫・消臭効果作用があり、塗料や染料、化粧品や民間薬まで、古くから多岐にわたる用途で親しまれてきました。
平安時代には、桶・樽・衣装を入れておく行李に使用されたり、また、現在でも建物の耐久性や防水性を高めることから多くの文化財の補修保全や古民家の再生にも使用されています。
扇子の分野では「渋扇」という柿渋加工を施した扇子にも使われており、何度も塗り重ねることで紙に強度を与えて美しい光沢を出しています。
化学物質を含まない100%の天然素材なので、環境や人体にも優しく、可能性に満ちた材料です。
抗菌効果の有無を調べる検査において表される「抗菌活性値」は、一般的に2.0以上で抗菌効果があると規定されています。
柿渋紙をこのテストにかけたところ、抗菌活性値は4.3。
抗菌効果があることが証明されています。